RとLは、なぜ難しいのでしょうか。
日本人は苦手、と言われ続けて数十年。
幼稚園から英語を習い始めることが当たり前になってきた今でも、です。
ベーシックコースBさんは、音の感覚から学ぶタイプ。
洋楽は全部耳コピ。
長短のリズムや、ごにゃっと短く、英語っぽ~く、その歌手そのままに歌う=プロソディの魔術師です!
ところが、とっても残念なことに、
語頭と語中のRが全部L。
一方それ以外の音素は、くぐもって聞こえます。
舌が緊張してひっこみ加減になっていて、Rがかった、クリアじゃない音質になっています。
英語発音をしようとして、舌を緊張させて奥に引っ込ませたまま発音するケースはよくあります。
「L」の舌の位置は、前歯の後ろ。クチの中の前方です。
「R」の舌の位置は、クチの中の奥。
舌の位置が少しでも奥にあると、音が「R」に近くなってしまいます。
Bさんは、RとLのトレーニングを繰り返し行い、舌の位置で音が変わる。それをネイティブは聞いていることを体感してもらいました。
「Rの音を出せていないことはわかっていたが、正しく出す方法を知らなかった」。
中高の授業のどこかで、RとLの出し方は習ったはずです。
しかし、それを文章で活かすトレーニング(=発音トレーニング)はなかった。
文章の中で “その音” を狙い通りに出せるためには、文章の中でのトレーニングが必要です。
english goodies 発音トレーニングでは、生徒のみなさんへこのように伝えます。
例えば、日本語とかけ離れた、全く違う言葉を話す人が日本に初めて来たとしましょう。
その国では、「あ行」と「は行」は区別がなく、同じ音です。
そうすると、「ひるに、ハムが入ったヘルシーフードをたべた」。
これは、「いるに、あむがあいった えるしーうーどを たえた」となります。
だから、音素を正しく発音することは、相手のため、なのです。
BさんのRの音作りは、口をすぼめてウの形をとって音をサポートする練習も追加。
「Rの文字が目に入ったら、すぐにウにして!」と何度もくりかえし、見事にクリアできました!
「職場の同僚のRとLが気になってきた・・」とのこと。
それは、ご本人にはおっしゃらないでくださいね。ちょっと冷や汗でした!(笑)